フィニアスとファーブ

おすすめ二カ国語番組

「フィニアスとファーブ」は、BSデジタルのDlifeや、有料放送のディズニー・チャンネルで放送されている、ディズニー制作のアニメ番組です。

Dlifeでは、月曜から金曜までの平日毎日、夕方4時30分から放送されています。※最新情報は、当サイトの「おすすめ二ヶ国語放送番組表」ページで確認してください。

頭のかたちが二等辺三角形のフィニアスと、長方形のファーブの兄弟が、夏休みのあいだに友達や家族と一緒に繰り広げる、いろいろなドタバタ劇を描いたコメディーアニメです。

画風だけで判断すると、けっこうバカげたアニメのように見えますが、実はストーリー展開が毎回凝っていて、子どもから大人まで見飽きない内容になっています。

物語の舞台は、アメリカの三つの州にまたがる(Tri-state area)架空の町、ダンヴィル(Danville)。

このダンヴイルに住む10歳の兄弟、フィニアス・フリンとファーブ・フレッチャーが、アニメ「フィニアスとファーブ」の主人公です。

名前を見ればわかると思いますが、実はこの2人、本当の兄弟ではありません。

フィニアスとお姉ちゃんのキャンディス・フリンが、かつては一発屋アイドルだったこともあるお母さんのリンダ・フリン・フレッチャーの連子、ファーブはイギリス出身のお父さん、ローレンス・フレッチャーの連子という、現代のアメリカらしい家族構成になっています。

フィニアスとファーブの2人は、実はストーリーを回すための名目上の主人公で、本当の主人公は、お姉ちゃんのキャンディスと、フィニアスとファーブが飼っているペット、カモノハシ・ペリー(Perry the Platypus)の2人?(1人と1匹)。

この1人と1匹だけは、毎回必ず出番があり、ストーリーの要になっています。

ちなみに、キャンディスの声を担当しているのは、アシュレイ・ティスデイルさんというアメリカン人気アイドルです。(彼女のYouTube動画はこちら

夏休みのあいだ、お母さんの外出中は責任者として弟たちの面倒を見るように言われているキャンディスは、お母さんの留守中に弟たちが何かしでかしはしないかと気が気でなりません。

それというのも、フィニアスとファーブは天才発明家で、お母さんの留守中に限って、瞬間移動マシーンや天まで届きそうなジェットコースター、ロケットなどを作っては友だちと楽しんでいるのですが、なぜかいつもお母さんが帰ってくる前に発明品はあとかたもなく消滅してしまうので、お母さんはその事実を知りません。

お父さんは、二人が発明をしていることをうすうすは知っているものの、天然なのか何なのか、あまり気に留めていない様子。

キャンディスは毎回、そのことをお母さんに告げ口しようとするのですが、発明品がなぜか毎回自然消滅してしまうので、お母さんにはちょっと変わった神経質な子と思われています。

もう1匹の本当の主人公、ペットのカモノハシ・ペリーは、実はエージェントPと呼ばれる、OWCA(Organization Without a Cool Acronym)「カッコイイ略称のない組織」の秘密諜報部員で、家族には一切知られることなく、日夜、地域の平和のために働いています。

ペリーは、ダンヴィルに住んでいるマッドサイエンティストのドゥーフェンシュマーツ博士の担当で、彼の画策する悪事を未然に防ぐために、毎回、ドゥーフェンシュマーツ博士と戦うのが、フィニアスとファーブの発明と並ぶ、もう1つのストーリーの要になっています。

家族以外の登場人物がバラエティーに富んだ人種構成になっているのも、アメリカのアニメらしい、面白い点です。

フィニアスのことが好きな同級生の女の子、ヒスパニック系のイザベラや、友だちのインド系アメリカ人のバルジート、キャンディスの親友のステイシーは日系アメリカ人ですし、ドゥーフェンシュマーツ博士は架空の国ですが、ドイツ系を匂わせています。

何だか、ドイツ系の架空の国の出身者を悪者にするのは、ディズニーの伝統みたいです。

また、毎回というわけではないですが、登場人物の誰かがピックアップされたミュージカル調の音楽が流れるのも、「フィニアスとファーブ」の見所の1つになっています。

英語リスニング教材としても、「フィニアスとファーブ」はとても優れています。

小学生からティーンエージャー、80年代に青春期を過ごしたお父さんお母さん世代の喋り方まで、いろいろな世代の英語を聴くことができます。

難しい英単語もまったくといっていいくら出てこないので、お姉ちゃんのキャンディスの弾丸トークにされ慣れれば、簡単とはいいませんが、海外アニメの中ではかなり聞き取りやすい部類に入ると思います。

DVDも数枚リリースされているので、DVDで英語字幕を表示して視聴すれば、さらにしっかりとしたリスニング教材になるのではないかと思います。

というわけで、「フィニアスとファーブ」は当サイト一押しの英語学習素材向き海外アニメです。

特に、これから海外留学をしようと思っている方がヘビロテで見続ければ、現地での会話にもスムースに入っていけるのではないかと思います。

 

Posted by チヂミ